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「ワクチンを打つとインフルにかかりやすくなる」は本当?

# 「ワクチンを打つとインフルに

かかりやすくなる」は本当?

最近、「インフルエンザワクチンを打った人のほうが感染しやすかった」という研究がSNSで話題です。アメリカのCleveland Clinic病院から発表され、「ワクチンは逆効果」という声も広がりました。

**結論から言うと、この研究だけでワクチンを否定するのは早計です。**

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## この研究で何がわかったのか

Cleveland Clinicで働く約5万3千人を対象に、2024〜2025年シーズンのワクチン効果を調べた研究です。約82%がワクチンを接種し、半年間追跡しました。

結果、**ワクチン接種者のほうが感染者の割合が約27%高かった**という数値が出ました。この部分だけがSNSで切り取られ、「ワクチンは危険」という主張に使われてしまいました。

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## なぜこの結果を鵜呑みにできないのか

### 検査を受ける人に偏りがある

ワクチンを打つ健康意識の高い人は、軽い症状でも検査を受けます。一方、打たない人は検査を受けずにやり過ごすことが多く、感染しても数に入りません。これは「検査バイアス」と呼ばれます。

### 働く環境の違いがある

ICUや救急など患者さんと接する部署ほど接種率が高い傾向があります。しかし、そうした部署はそもそも感染リスクが高い環境。感染しやすい場所で働く人ほどワクチンを打っているという構図です。

### 「重症化予防」を調べていない

**これが最も重要です。** この研究は「検査で陽性になったか」だけを調べており、肺炎や入院は評価していません。ワクチンの本当の価値は、**かかっても軽く済むようにすること**です

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## 研究者自身の見解

論文著者のShrestha医師自身が「リスク上昇は認識されていない要因によるものかもしれない」「**インフルエンザワクチンは重要な公衆衛生ツール**」と明言しています。また、この論文は査読前で「臨床診療の指針にすべきでない」と明記されています。

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## 世界のデータが示す効果

アメリカCDCの全米調査では、同シーズンのワクチンで子どもの入院を63〜78%、成人でも41〜55%減らす効果が確認されました。**17万〜36万件の入院が防がれた**と推計されています。

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## まとめ

この研究は**ワクチンが有害であることを証明したものではありません**。**現時点でもワクチンは推奨されます。** ご不安な点はお気軽にご相談ください。

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**参考文献**

1. Shrestha NK, et al. medRxiv. 2025.
1. Frutos AM, et al. MMWR. 2025;74(6):83-90.
1. CDC. Influenza Activity 2024–25.
1. Al Jazeera. Fact check. 2025 Apr 14.

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