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# 浜松うなぎ探訪記:極上の一尾との出会いを求めて

# 浜松うなぎ探訪記:極上の一尾との

出会いを求めて

 私の中で密かに熱を帯びていた「うなぎ熱」。昨年末から日増しに募るその想いは、ついに抑えきれないものとなりました。そして遂に、日本が誇るうなぎの聖地・浜松へと旅立つ決意を固めたのです。今回は、その心躍る美食の旅をみなさまにお届けします。

## 伝統が息づく至福の一軒目:かねりん鰻店

 扉を開けた瞬間、思わず微笑みがこぼれました。大きな黒いフクロウの置物が、まるで常連のように温かく出迎えてくれたのです。力強い筆致で「鰻」と記された暖簾をくぐると、そこはまさに別世界。長年磨き上げられてきた伝統と格式が、静かに、しかし確かに息づいていました。

 店内に漂う炭火の香りが、これから始まる美食体験への期待を否が応にも高めていきます。そして、ついに運ばれてきた白焼き。白木の上品な器に佇むその姿は、まさに芸術品と呼ぶにふさわしいものでした。

 最初の一口。その瞬間の感動は、今でも鮮明に覚えています。備長炭で丹精込めて焼き上げられた表面は、心地よいパリッとした食感を奏で、その中からは驚くほどふんわりとした身の柔らかさが顔を覗かせます。添えられた山葵をほんの少し溶かした醤油につけていただくと、うなぎ本来の旨味が見事に引き立ち、シンプルながらも贅沢な味わいが口いっぱいに広がりました。

## 遠州が誇る至極の一皿:うなぎ割烹 康川

 浜松うなぎの真髄を求めて次に訪れたのは、白地の暖簾に凛とした家紋が描かれた「うなぎ割烹 康川」。ここで出会った遠州流の技は、私の期待をさらに上回るものでした。

 艶やかな焼き色を纏った蒲焼は、まさに職人の魂が宿ったかのよう。その姿だけで、心が躍るのを感じました。一口ごとに広がる香ばしい香りと、上品な脂の旨味は、言葉では言い表せないほどの感動を呼び起こします。

 特筆すべきは、地元醸造の醤油を使用した自家製のタレ。代々受け継がれてきた秘伝のそれは、蒲焼に染み込んで、まさに匠の技が光る逸品でした。まずは蒲焼をそのままで味わい、途中からタレを少しずつ足していくことで、異なる味わいを楽しむことができます。

## 心に刻まれる美食の記憶

 静かに移ろう窓外の景色を眺めながら、ゆっくりと味わった贅沢なひととき。浜松の職人たちが何世代にもわたって守り継いできた技と味わいは、日本の食文化が世界に誇る至宝と言っても過言ではありません。

 この極上の味わいを求めて、私は必ずまた浜松を訪れることでしょう。白焼きの繊細な味わいと、蒲焼の香ばしい風味。二つの異なる調理法で楽しめるうなぎの奥深さに、改めて魅了されました。

 うなぎ好きのみなさま、心躍る浜松うなぎの旅に、あなたも出かけてみませんか?きっと、一生の思い出となる美食体験が待っているはずです。

## お店情報

### かねりん鰻店
- 住所:静岡県浜松市中央区入野町731
- 営業時間:11:00~13:45、17:00~20:00(混雑時は閉店時間が早まる場合あり)
- 定休日:水曜日、第1・3火曜日

### うなぎ割烹 康川
- 住所:静岡県浜松市中央区雄踏町宇布見4863-190
- 営業時間:11:30~14:00、17:00~19:30(日曜は通し営業)
- 定休日:毎週水曜日(第3水曜日、木曜日は連休)

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