PCR陽性 ≠ 感染者
テレビで、国民全員にPCR検査をしようと
必死に訴えている番組もありますが、
国民全員にPCR検査をする事は本当に必要でしょうか?
今から20年位前に、私もRT-PCRを用いて
実験をしていたことがあります。
とても感度のよい検査ですが、
しかし、この検査を誰かに説明するときに、
必ず質問される事があります。
それは、『 抽出した低量のmRNAを
逆転写して増幅した全ての反応に予知性はあるのか? 』
と言うことです。
例えば、コロナ検査の場合でも、PCRはサイクル数の違いでも
陽性かどうかも変わるでしょうし、
ウイルス採取の手技によっても
ウイルスの欠片を多く拾ってしまうことがあります。
必ずしも、複製、増幅されたDNA量が、その人のウイルス量ではないと言うことです。
つまり、『 PCR陽性 ≠ 感染者 』であると言うことです。
RT-PCRは感度のよい検査であるが特異度の低い検査であるので、『 コロナに感染してない人をコロナに感染していないと判断出来ない 』と言うことです。
そうなると、擬陽性の頻度も多くなってしまうのではないでしょうか?