わかな歯科

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唾液で血糖値のチェック?〜新技術の可能性を探る〜

【注目の研究】唾液で血糖値チェック?
~新技術の可能性を探る~

 こんにちは!今日は、糖尿病治療の未来を変えるかもしれない興味深い研究についてお話しします。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000083778.html

【第1話】研究の現状
東京大学、熊本大学、株式会社Provigateの研究チームが、唾液による血糖値測定の可能性を研究しています。この研究は、権威ある医学誌「Diabetes Research and Clinical Practice」に掲載され、大きな注目を集めています。

【第2話】現在の血糖測定の課題
現在の血糖測定には、こんな課題があります:
✓ 指先での採血が必要
✓ 痛みを伴う
✓ 頻繁な測定が負担
✓ 心理的なストレスも

【第3話】研究内容を詳しく
研究チームは、唾液中の「グリコアルブミン」という成分に注目。
研究では:
・56名の患者さんの協力
・血液と唾液のデータを比較
・高速液体クロマトグラフィーでの分析
を行いました。

【第4話】研究結果は?
興味深い結果が出ています:
✓ 血液検査との高い相関関係
✓ 食事の影響が比較的少ない
✓ 非侵襲的な測定の可能性

ただし、これはまだ研究段階です。
実用化までには:
・さらなる研究と検証
・医療機器としての承認
・安全性の確認
などが必要です。

【第5話】将来の可能性
研究チームは将来的に:
① 唾液での定期検査
② 在宅モニタリング
③ スマホでの結果確認
を目指しているそうです。
※ただし、実現時期は未定です。

【第6話】歯科医院との関係
この研究が実用化されれば:
① 定期検診時の健康管理
② お口と全身の健康観察
③ 糖尿病患者さんのケア向上
など、新しい可能性が広がるかもしれません。

【まとめ】
・この研究は非常に期待できる成果
・ただし、まだ研究段階
・実用化にはさらなる検証が必要
・私たち歯科医師も注目して見守っていきます

【参考文献】
・Diabetes Research and Clinical Practice掲載論文(2024年)
・株式会社Provigateプレスリリース(2024年11月15日)
・東京大学、熊本大学、株式会社Provigate共同研究報告書(2024年)

 現在の血糖値測定は、医療機器として承認された確実な方法で行うことが大切です。この研究は将来の可能性を示す興味深いものですが、現時点では通常の血糖値測定を継続していただくことをお勧めします。

 定期的な歯科検診で、お口の健康維持と共に、糖尿病などの全身疾患についても、かかりつけの内科の先生と連携しながら、サポートさせていただきます。​​​​​​​​​​​​​​​​ー

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