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歯医者の処方箋!富山の薬売りとケロリンの秘密!!

◎富山の薬売りとケロリンの秘密

こんにちは!今回は、お盆休みに行った富山への旅で発見した、薬にまつわる驚きの世界をお届けします。

なぜ富山?薬の街の魅力

 富山と言えば、300年以上の歴史を持つ「越中富山の薬売り」が有名です。実は、私の実家にあった薬箱がきっかけで、この旅を思いついたんです。その薬箱、使った分だけお金を払う「置き薬商法」というユニークなビジネスモデルだったんです。面白いでしょう?

タイムスリップ!江戸時代の薬「反魂丹」

 富山市内の薬問屋さんで、江戸時代から伝わる「反魂丹(はんごんたん)」という薬について教えてもらいました。

- 反魂丹って何?:動物と植物の成分を混ぜた和漢薬
- 何に効く?:お腹の調子を整えるのが得意
- 主な成分:オウレン末、センブリ末、ショウキョウ末、牛胆末、ウルソデオキシコール酸

面白いエピソード:

 江戸城でお侍さんたちがお腹を壊した時、この薬で見事に治ったそうです。これをきっかけに、反魂丹は大ブレイク!

「置き薬」って

実は凄いビジネス戦略だった!

 富山の薬売りさんたち、実はすごい商売上手だったんです。

1. 「先用後利」のアイデア
   - 薬を先に置いておく
   - 使った分だけ後でお金を払う
   - お金がなくても安心!という仕組み

2. 顧客管理の先駆け
   - 「懸場帳」という記録帳を使用
   - お客さんの健康状態を把握
   - 適切な薬を提供する仕組み

今で言うCRM(顧客関係管理)の先祖みたいなものですね!

ケロリン:薬なのに、お風呂の桶?

 さて、富山と言えば「ケロリン」も有名です。実は私、歯科医としてケロリンにはとても興味があるんです。

### ケロリンの正体
- 鎮痛薬(痛み止め)
- 主成分:アスピリンと桂皮
- 特徴:歯痛や抜歯後の痛みにも効果あり

### ケロリン桶の秘密
1. 誕生:1963年、内外薬品が考えた斬新な広告戦略
2. 色の秘密:最初は白→黄色に変更(湯垢が目立たない!)
3. 特殊印刷:文字が消えにくく、汚れにくい

### なぜ大成功した?
- 目立つ:銭湯で大勢の人の目に触れる
- 丈夫:長持ちするから、広告効果も長続き
- タイミング:木の桶からプラスチックへの切り替え時期と一致

### 最近の動向
- SNSで再ブーム!
- アニメとのコラボで若い世代にも人気
- インテリアとしても注目されているんです

歯科医が見た富山の薬文化

 この旅で、富山の薬文化の奥深さを感じました。反魂丹のような伝統薬から、ケロリンのような現代の薬まで、時代のニーズに合わせて進化し続けているんですね。

この経験を活かして、私も患者さんにより役立つ情報を提供していきたいと思います。歴史と現代をつなぐ医療の在り方、これからも探求していきます!

みなさんも、機会があれば富山の薬文化を体験してみてください。きっと新しい発見があるはずです!

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