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『歯は生え薬』治験開始!

【世界初の「歯生え薬」治験開始へ 

子ども向け、30年実用化目指す】

https://news.livedoor.com/lite/article_detail/26339647/

大阪NEWS【テレビ大阪】

thttps://youtu.be/lTRfYyPUuIk?si=FXj5P_nugL1CBnJK

 私が学生だった時に、「歯の再生はどんなに早くてもあと50年かかる」と基礎の指導教官に言われたことがあります。それから考えると10年から20年進歩が進んでいると思われます。ただし、海外と違って日本の医療はとても慎重で、治験で薬の安全性とリスクがなく、効果が認められなければなかなか承認申請まで通過できずに新薬は販売できません。新薬開発の成功確率は0.0044%と言われており、たとえ治験第三相試験までいったとしても承認申請まで辿り着くのは極めて少ないと言われてもいます。とは言うものの、我々の失った部分の再生は人類の長年の夢でもあると思います。

 まずは、生まれつき永久歯が少ない「先天性無歯症」の患者向けに、歯を生やす臨床試験(治験)が9月から始まります。この治験は、京都大学発の創薬ベンチャー「トレジェムバイオファーマ」や北野病院(大阪市)などのチームによって実施され、2030年の実用化を目指しています。

【先天性無歯症】

 先天性無歯症は、生まれつき歯の数が通常より6本以上少ない状態で、遺伝性とみられています。全人口の約0.1%がこの症状を発症しています。これまでの治療法は成長後に人工の歯を埋め込むインプラント手術などでしたが、新たな選択肢が求められていました。

【歯生え薬の仕組み】

 歯の成長を抑制するタンパク質「USAG-1」の働きをなくす抗体薬を使用します。これにより、永久歯のもととなる「歯の芽」の成長を促進します。

【治験の詳細】

•治験は9月から来年8月ごろまで実施されます。

•安全性の確認のため、30歳以上65歳未満で奥歯のない健康な男性を対象に、25人に薬剤を腕などに点滴で投与し、5人には偽薬を使って副作用の有無などを調査します。

【将来の展望】

 もし成功すれば、歯を生やす世界初の薬となります。そうなれば、虫歯などで歯を失った人々にも応用できる可能性があります。

 臨床治験が9月からはじまるのは大きな進展です。この薬は先天性無歯症の患者に希望になりうると思います。しかし、この新しい治療法にはまだいくつかのリスクも考えられます。

 まず、薬の長期的な安全性と効果については、慎重に評価する必要があります。治験では短期的な効果は確認できますが、10年、20年先の影響は不明です。また、薬の投与量や投与時期によっては、歯の発育に予期せぬ影響を及ぼす可能性があります。

さらに、この薬が広く普及すれば、歯科医療の在り方にも変化が起こるかもしれません。

一方で、先天性無歯症患者の QOL の向上や、歯科医療の予防重視への転換など、前向きな変化も期待できます。

 今後の臨床試験と長期的な観察が重要です。歯科医療従事者は、この新しい治療法の可能性と課題を理解し、患者に適切な情報提供と治療選択肢を提示していく必要があるでしょう。

https://toregem.co.jp/development-project
トレジェムバイオファーマ株式会社

https://www.kitano-hp.or.jp/info/20240503

公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院

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