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アルツハイマー病の真の原因かも?!

私たちは勘違いをしていたのかもしれません。

米国のニューヨーク大学で行われたマウス実験によって、長年アルツハイマー病の原因と考えられてきた【アミロイドβ】の蓄積は、真の原因が起こした副次的な結果に過ぎない可能性が示されました。

よくアルツハイマー病を特集したテレビ番組や解説動画などで、毒性のある【アミロイドβ】と呼ばれるタンパク質の蓄積が原因で脳細胞が死に、アルツハイマー病を引き起こしていると述べられています。

https://www.youtube.com/watch?v=_q9eoEa-O3A&t=142s

今まで、アルツハイマー型認知症とは、【アミロイドβ】というタンパク質のゴミが脳にたまるのが原因であると考えられてきました。その原因は、睡眠不良だったり、肥満だったり、歯周病だったりと言われていました。

この【アミロイドβ】がアルツハイマー病の原因であるという説は、『アミロイドカスケード仮説』と呼ばれており、ここ30年わたりアルツハイマー病の原因と考えられていました。

しかし、奇妙なことに、【アミロイドβ】の蓄積を妨害したりするように設計された薬を投与しても、アルツハイマー病の進行を止めることは出来ませんでした。

2008年、臨床医学の学術誌Lansetの報告によると、アルツハイマー病の患者にこの病気の原因の最有力とされていた、脳内の老人斑をなくす抗体医薬を投与したところ、全く効果が見られませんでした。

この老人班というのは、患者の脳に見られるシミのようなもので、その正体こそ【アミロイドβ】というタンパク質断片の異常な凝集体で、これが発症の引き金になると考えられていました。治験で、【アミロイドβ】をなくす抗体薬の長期投与を受けた患者のほとんどの人の脳の老人班を消したのにも関わらず、症状の改善がみられなかったことから、原因と思われた脳内のシミを消しても症状は改善されませんでした。

【アミロイドβ】の蓄積妨害や分解といった『原因』を叩いているのに『結果』が変わらないならば、考えられる理由は「技術的な問題」か「仮説そのものがまちがっている」かのどちらかです。

そこでニューヨーク大学の研究者たちは、【アミロイドβ】の蓄積の前に何か他の異変が起きていないかを確かめることにしました。

『脳細胞に咲く「毒の花」がアルツハイマー病の真の原因と判明』

https://nazology.net/archives/110428 

ナゾロジー 川端康弘 2022/6/10 

通常、ゴミ回収車(オートファゴソーム)が老廃物をある程度までため込むと、内部に酸性液を含む分解屋(リソソーム)と結合して内部の老廃物の分解処理が行われます。アルツハイマー病になった、マウスたちの脳では、脳細胞のゴミ処理システムが機能しなくなってると考えました。

今回の研究では、アルツハイマーを発症したマウスの脳細胞は【アミロイドβ】の蓄積に先立ち、細胞のゴミ処理能力が失われていることが示されました。

この結果は、『【アミロイドβ】の蓄積よりもかなり前にアルツハイマー病による変化が始まっており、【アミロイドβ】の蓄積は真の原因でなく、結果に過ぎない可能性を示します。』

認知症を発症しなかった100歳の修道女の脳を死後調べたら、損傷が激しくどう見てもアルツハイマー型の脳だったのにも関わらず、死ぬまで健常者と同じように認知機能は失われていなかったそうです。この修道女の脳を解剖してみると、脳には同じ程度の病理学的変化が確認できるのに、何らかの理由でアルツハイマー型認知症の臨床的症状を示さない、特別な人々のグループがいるとしています。

https://lemonshimpo.com/?p=6200

檸檬新報 

修道女は、若い頃から規則正しい生活を送り、難解な文章を読んでいました。この結果、脳が衰えても、日常生活に支障があるような認知障害が起こらなかったのではないかと言われています。

『100歳の美しい脳ーアルツハイマー病解明に手をさしのべた修たちたち』

デヴィッド・スノウドン著

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