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脂肪肝とコロナ重症化?

アメリカの大学の報告で、太ってる人は新型コロナウイルス感染症の重症化する可能性が高くなり、

重度の肥満者は正常体重の患者よりも36%死亡リスクが高いことを示しました。

そして、さらに、独立したリスクとして注目されているのが脂肪肝だそうです。

聞くところによると、

高齢でもなく 肥満でもなく 基礎疾患もない人が 酸素必要なコロナ肺炎で入院することが増えており、その方たちほぼ全員が『脂肪肝』だそうです。

新型コロナウイルスの侵入ルートは

肺や腎臓、心臓などの内臓や脂肪細胞の表面に分布している

アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)で、

ウイルスがACE2に結合すると、もともと存在している細胞膜内への通過ゲートが開いて、

細胞内に侵入、増殖を始めます。

 昨年末に報告された研究では、非アルコール性脂肪肝疾患患者は、

ウイルスの侵入経路であるACE2と通過ゲートが増えていることがわかっているそうです。

さらに、同じ肥満度でも、非アルコール性脂肪肝疾患患者は

肝臓、内臓/皮下脂肪でACE2発現量が有意に増加していました。

その研究者は非アルコール性脂肪肝の患者は肥満とは別に、それ単独でCOVID-19の重症化リスクになる

結論しています。

 脂肪肝というとアルコール依存症や病的肥満に伴うものと思いがちですが、

日本人は見た目が標準体形でも筋肉不足で内臓脂肪が多いタイプの「隠れ脂肪肝」が多いです。

自覚症状がほとんどないので、脂肪肝に気をつけている人はすくないでしょう。

 しかも、非アルコール性脂肪肝患者の好発年齢は男性が40~50代、女性は60代の中高年層で、

いわゆる「会食」で感染しやすい層と重なります。

 健康診断で「肝機能異常」を指摘された経験がある人は、感染対策をもう一度、見直すこと。

「持病はないから大丈夫」と高をくくっている場合ではありません。

今後コロナウィルス変異による第6波に備えられるのは、

"食欲の秋"だけではなく、

"スポーツの秋"で危機に備えましょう。

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